主に、旅の炭水化物

各地、食風景の点描

ミャンマー

インレーの魔術師 ~ミャンマー・ニャウンシュエ

見知らぬ地で、食べ物を見つけてそして口にした、ということについて改めて振り返る。何気なくやっていたそのことが、なんと貴重だったことだろう。 あたりまえだが、「食べ物」それは自然にただ「ある」のではなく、在らしめる――作り出す人々がいるからこそ…

傘とラペイエ ~ヤンゴン・ミャンマー

いた…ッ! ホッとした。もう会えないかと思った…と、口が緩んでくる。マッチョさんもまた、こちらに気づいたようで、即座に立ち上がった。目を見開いている。こちらのことを、覚えていてくれていると分かる。…が、ん? なんだか苦笑いというか、「モゥ…」と…

道端の連係プレー ~ヤンゴン

んんんんん、と、揺さぶられる。 焼き立て――となると、特に腹が減ってもなくとも、惑わされる。 「お焼き」か。ジュワァァァ、パチパチパチ…と、油の音が耳を引っ張った。駅の改札口前でやっている「大判焼き」よりは一回りぐらい大きいのが、水溜りのような…